卒アルをマジマジと眺めている光里ちゃんの表情を、俺は…抑えきれない気持ちを必死に抑えていたに違いない。





しかし、視線に気づいたのか



『どうしたの?』

『何もないけど……?』



抑えきれない気持ちが壊れてしまいそうで、
怖かった。






『何?阿佐くんらしくないよ』

『そうかなぁ?』





〜♪♪ 〜〜♪♪ 〜♪♪ 〜






携帯が鳴っていて、






『ちょっと待ってね……。せいじ?』





帰って来るからっていう連絡か?





『せいじ?どうしたの?うん…うん…そっか。
明日の昼に帰るんだね?
気をつけてね』





帰って来ないって?


朝帰りか?






『ごめんね…、誠実…明日帰って来るんだって』