『ちょっと待ってねー』





光里ちゃんは何処かへ行ってしまった…


トイレかなぁ?

水を流す音が聞こえるなか、
俺はコルクボードに貼られた写真を眺めている。





『ちょっと…。何、見てるの?』

『楽しそうだよなぁ…、幸せそうなふたり見てたんだ』





隣に座っていた光里ちゃんの姿を見て、
純粋に感じた…



はじめて感じた、
親友の彼女への新鮮な気持ち。





恋してる…

恋してしまった……






親友の彼女への、
禁断恋症状…





このとき、
ふたりではじめて見た…高校の卒アル。





『楽しかったよね。高校の頃…。』

『楽しかった。マジで楽しかったな』