『連絡したって断られるからな』





そう言うと、
笑い出した彼女。




笑う顔も可愛くて、
仕草だって可愛いのが光里ちゃんなんだ。







『ほら、入って』

『良いのか?』

『駄目っ…って言ったら?』





この時はまだ好きっていう感情はなかったんだ。





この時はまだ前の彼女だった望奈に未練さえ残っていた。

社会に出て、告白された女の子と付き合うけど…望奈のことが好きだった…



それを持ちかけたっていう話だった…






望奈は綺麗系で、
光里ちゃんは可愛い妹にしたいイメージだったから。




そんな俺は、
阿佐 航大〈あさ・こうだい〉。



光里ちゃんや誠実とは高校の時から仲が良い。






その日を皮切りに光里ちゃんと会うようになって、相談を持ちかけた。