『阿佐くん…来たの？』

『今、帰っていった…。』




下をうつむきながら…





『誠実…怒らないの？』




そう呟いた彼女を抱きしめた…





『怒らないの？』

『呆れてる…。アイツには怒った…。
光里……どう思ってるの？』





聞いてはいけないのか分からないけど、
気持ちがおさまらない



怒りの矛先にしたくもない





『阿佐くんには…告白されたし、
身体の関係持っちゃって…。
でも後悔した…。
誠実が好き…』

『会うな、とは言わない。
言えないけどふたりきりはやめてほしいかも…』

『わかった。ごめんなさい…。ごめんなさい…』

『次、会ったら…考える……』