玄関を開けて…




見覚えのある靴が一足。





『あっ……


おかえりなさい…』





『あっ…ごめん。お邪魔してた』





…阿佐



高校時代からの友達の阿佐の姿。





『阿佐…。やっぱり…。』





光里も阿佐も口を開けてしまって、
気まずそうにいるし





『ごめんなさい。誠実…』

『ごめん,。良いよ…、俺が説明するから』





そう言って、
着替えようとする俺の前に立つ阿佐…





『ごめん…誠実。
悩みがあって聞いてもらってたんだ』





分かった…分かった…


俺は頷くしか出来なかった。



疲れが半端ないくらい出ていたから…




しかし…



頷いた俺が馬鹿だった…


気づいたんだ…