無理.


お腹にいる子供のこと考えるとそのひとことしかなかった俺。





しかし、
海や瞬く星を見つめる彼女を見たら…そんなことどうでも良くなった。





『ありがとう…望奈』

『間違いなかったでしょ…、私』





間違いない…
そう思って彼女の肩を抱いた。





『寒くない?』

『大丈夫。幸せだから』





__幸せ…





『俺も幸せ』





こうして無事に終えることができた挙式…





俺には大切なふたりがいる。





今までになかった幸せ…