見つめているのはやっぱり誠実だと思う。

好きなのか?
気持ちがあるのか?



日に日に疑うようになっていた俺。



俺の気持ちが望奈にあること、望奈は気づく様子もない。

知るはずもない。


今はいいか…って考えだってある。


ただ、好きな気持ちだけは抑えきれずにいるし、
誰かを想おうが気にはしない。


きっとこのまま行くんだろうな…友達のまま。

いつまで続くかすら分からないけれど。


永遠に友達のままかもしれない。


だとしたら、
いつかは諦めるとかあるだろうな。
とすら思う。



ある日の夕方、部活帰りに話しをしていた。



『好きな奴、いるの?』

『俺は…ひかりやな。お前は?いるのかよ?』