チラチラと誠実を見る、隣にいた望奈の存在が痛い。


きっと、
気持ちや想いは他にあるんだろうな。



そのあたり、聞くのは苦しいから聞きはしなかったけど。




夕方になると、
海水も冷たくなり身体が冷えてきた。



浜辺に戻ってくると、
ほかのふたりが抱き合う形で座っているじゃん。




『ふたり付き合ったの?』


思わず声を上げるも、
良く見ると泣いてる?


光里ちゃん?



夏休みが終わるまで、
俺は知らなかった…


ふたりが抱き合うことより、泣いてる意味を。



海で遊んでいた4人…

夏休み中、遊びに行くことはなかった。



夏休みが終わってしまった…


そんな俺は…初田悠樹【はつた・ゆうき】