『何?付き合ったの?』

『ふたり何やってんだよ?ひかりちゃん、泣いてる…?』


『えっ?ひかり……』



隣に座るふたりは、たぶん何が何だか分からないと思う。
戸惑いを隠せないよね、ごめんね。


なぜ、今日なんだろう。



『大丈夫…?起きれる?座れる?』



身体を起こすと、
悠樹くんと目が合うけど苦しかった。


誠実の優しさが身に染みて恋が加速していくのが一番つらくて…


望奈はボーっとして、
ひたすら背中をさすってくれる。



私の心境に気づかずにいる段階で、
知ったらどうなるのかな?


友情や恋ってどうなるのかな?


気まずい…
苦しい…
しんどい…
申し訳ない…

いろんな意味でつらくて、先が怖かった夏。


そんな夏の加速した恋や、
悩みや迷いが加速する恋と友情を感じた夏は終わろうとしていた。