光里が離れ、
病気だと知って看病する為だけに…


彼女の住む街に移って、
看病し始めて9カ月が経とうとした。





光里は、
この一時退院している最中に再び貧血が起き…
再入院。





病気も安定の方向に向かってはいた。





髪の毛は抜け落ち、
ウィッグをつけたり帽子を被りながら生きている。





必死に頑張っている…



一見、弱々しく見えて強い一面だってある。


俺なら耐えられない…



弱音だって山ほど聞いたし、
泣く姿もたくさん見たけど…


壮絶な病気だと思い知ったし、
医学の進歩は進んでる。





光里と共に生きていくことが前提として看病をし始め、

将来的なことだって、
この時は考えていたんだ…





すれ違いが生じても、
迷いが出てしまったとしても…




俺の心は変わらないまま、
支えようとしていた。