【本編】純愛DAYS〜恋×愛LOVE Diary〜

気がついた時には、
病状は深刻な状況になっていた



抗がん剤が投与され、
光里の髪の毛の量が徐々に減ってしまった。





『嫌だよ…。髪の毛…嫌…。』





この日、
お母さんが来て…ウィッグを買って来た。





『これ…?』

『帽子が良いならあるけど…』




帽子かウィッグかで悩み、
少しウィッグをつけることが日常になっていた。





しかし…
抗がん剤治療がある度に熱が出てしまったり、
貧血や嘔吐に襲われる。





この時はまだしも、
ひどい時には…ずっと眠りについてしまうことも。



治療が過酷すぎて、
身体中が痩せて行く…


腕には抗がん剤の注射針の跡がくっきり見える。