ふたりの間には微妙な雰囲気が流れ、
これまでの時間が嘘のようになった。



俺のせいで…
俺の弱さのせいで…





『大丈夫だよ…。連絡するね。毎日。
手紙だって書くから』

『約束な…』



いつも光里がいう言葉が、俺の口から出てしまう……




『うん、約束するね』




この時はホッとして、
いつものように居られるようになった…





いつも…

ずっと……


この時が続けば良い…

この日が続くように…



願っていたんだ。



この時はまだ…





人間の気持ちや心理的なものって分からない……
そう思わない純粋な気持ちでいられた。



これは俺だけだったのか?

光里の気持ちが離れたのは…遠距離になって半年後だった……




純粋な純情な心を取り戻してくれ……
お願いだから





空で繋がっているよな…
遠くにいたって



俺は光里しか見ていない…


遠い空を見上げていつだって祈っている。