卒業を目前にした高校3年の冬___





光里はこの先、
地元を離れて遠く離れた場所の短大へ行く。





最初は受け入れ難かった話も話すことですべて解決していけた。



彼女はすぐ沈んで泣いてしまうのを、
俺はいつだって包んだはず。





高校2年生の修学旅行からこれまで1年半、
付き合ってきたふたりの時間は…
卒業を残すだけになってしまった。






卒業式が終わったら、
卒業旅行に行くふたりには幸せな時間が溢れる。



『楽しみ〜♪♪』



ここのところ沈みがちだった光里が、
卒業式の前日に笑顔で言った言葉。



離ればなれになる前に思い出を作りたかったんだ。


きっと、思い出を残す__…