お互いの受験も無事に終わり…、
ふたりとも合格はしたもののそこには迷いがある末の決断だった。



うちのお父さんが転勤になって、
九州のほうに……





『みんな行くんだよ!光里も…。
向こうの学校に進学したらいい……』



夏休みの半ばから言われていたこと…


受け入れることが出来ずに、
お父さんとはよく喧嘩していた…



…誠実と別れなきゃ行けないの?

…会うこと出来なくなるの?



誠実には言っていたけど、
誠実はそれでも受け入れてくれた。


『嘘やろ…。
でも好きな気持ちはどこにいたって変わらない』



そう伝えてくれたのが一番うれしかったこと。



『会えないんだよ…。大丈夫……?』