うれしかったけど…
受け入れていくことすら出来ない。


涙ばかり流したせいか、
枯れてしまった。





『別れて…。私のことは大丈夫だから、
幸せになって…』

『何言ってんだよ。何が大丈夫なんだよー。胃潰瘍になって…。
俺が悪かった…ごめんね、望奈!』

『別れたい。別れて…。幸せだったよ、悠樹と付き合ったこと。』

『分かった…。じゃあな』



悠樹の肩は震えていた気がする…
きっと泣いてた。


そこまで言ってくれる人を、私は手放してしまった。



…7か月しか付き合ってなかったけど、
優しかった。


かっこよくて、真っ直ぐで、誰にだって優しい悠樹のこと…大好きだった。





季節は春になって、
高校生活も最後の年が来てしまった。