起きた時には
夜になっていて、
周りには誰もいない。




そっか、
胃痛かったし眠ってしまったんだよ…


帰らせてしまったんだよ…
ごめんね。




私は1週間後、退院して自宅に戻って来た。


学校には行くけどまだきつくて、
早退だってしてしまった。



痛みがなくなっても、
憂うつな気持ちが残ったまま過ごしている。





そんなある日の夕方、
久しぶりに歩く学校の周り。



隣には…悠樹の姿。

そう、一緒にいるって言ってくれる。



私の気持ち、
久しぶりに気持ちが揺れた。


……公園にある遊具のシーソーのように、
跳ね返していく。





『望奈、俺が支えていくから……ずっと付き合おう?』

『……ごめんね、今はもう限界が来た。
もう良いよ。無理しなくて。悠樹の気持ちは嬉しいけど……』