私はあの日美しい蝶を見ながら涙を流した。

「なんでコイツなんか庇うのよ!」


その人は遠山さんの手を振りほどいた。


「南雲さんは…」


そう言って少しだけ黙る。


「陽菜ちゃんは私の友達だから!」


私は目を見開いた。



『陽菜』というのは私の下の名前。


呼んでくれた事に驚きを隠せなかった。