私はあの日美しい蝶を見ながら涙を流した。

ああ。殴られるのか。


抵抗はしない。


痛くないから。


そう思っていたらいきなり左から手が伸びてきた。


その手は殴ろうとしていた人の手をしっかり掴んでいた。


「なにしてるのよ!」


「は?夏樹?」


…遠山さんだ。