そしたら萌が言ったんだ、
「萌も前みたいに戻りたいな、斗真くんと
前みたいに戻りたいな、ずっと思ってたよ。」
って。
やっぱり萌はずるい。
期待させるのが上手い。
でもそれに乗ってしまう俺もバカだ。
「今日ちょっとお話ししない??」
萌からの誘い。
断れなかった。
紗絵との予定があったが
それよりも萌と話したかった。
きっと勘のいい紗絵は
俺が言った一言一言に気づいてる。
気づいてて気づかないふりをしてる。
そんなことをさせる俺は最低だ。
その夜、萌と会った。
そしてキスをしてしまった。
止められなかった。
壊れてしまいそうなほど
か弱くて繊細で…
そんな彼女を俺は
思い切り抱きしめた。
紗絵……
ごめん。
