「お前らと一緒なの嬉しいわ」

「俺も。でも勇也よかったのか?」

「ああ、いいよ」

田中くんも杉野くんも勇也とは仲がいいみたいだけど、勇也は違う部活の人たちと組んでしまっていた。



修学旅行は2泊3日。

行先は大阪。

どこにいこうかなにしようか話す時間は楽しくて、なによりこの班で回れることの楽しみが大きかった。



ガタン

突然大きな音がして、そっちをみると勇也が教室からでていくのがみえた。


「榊、どこいくんだ!」


遠藤先生が呼び止めてもなにも聞こえていないかのような感じ。


「俺、いってきます」


航ちゃんがそういって立ち上がってわたしをみた。