言葉にならない愛を、君に



チーン

「お、焼けたかな?」

オーブンから終了した音がしてみにいくと綺麗に膨れ上がっていた。

竹串をさして確認すると綺麗にラッピングした。


「よし、完成」

「明日、一緒に渡そうね、2人からって」

「・・うん」

まだ明日なのに急に緊張してきた。

もし拒否られたらどうしよう・・そんな不安が募る。


「大丈夫だよ。教室で渡せばまわりにたくさんいるし、ね?」

「うん」

「それにここまで作って渡さないなんてもったいないし」

「それも、そうだね」


もう、なるようになれだ。

そう思ってわたしは綺麗に包んだマフィンを大事に鞄にしまった。