彼の隣に座り、布団を足にかける。 「体調は悪くないんだけど……仕事行くのが急に恐くなっちゃって……」 彼は、ポツリポツリと、話し始める。 「間違ったら、バカな奴だと思われてるんじゃないか…って。 まぁ、間違わないと覚えないんだけどさ」 ――真面目だねえ。 「ごめんね、気を遣わせちゃって」 ――ううん、いいよ。 「気持ちの切り替えが下手なのかなぁ」 ――そういう所は、上の子と似てるかもね。