幸せな結末

「よく来てくれたわね」
朝陽と理恵は朝陽の実家に来ていた。
「お久しぶりです。」
理恵が玄関で朝陽の両親に挨拶をする。
「なんだか理恵ちゃん痩せたんじゃない？」
朝陽の母が理恵の腕に触れる。
「そうですかね？」
そう言って苦笑いしていると車を駐車していた朝陽が入ってきた。
「お久しぶりです。」
玄関で立ち話をしていた両親と理恵に微笑みながら朝陽は母にお土産を渡した。

「仕事忙しいの？理恵ちゃん、こんなに痩せちゃって～」
朝陽の母が朝陽に厳しい目を向ける。
まるで自分の息子のせいで苦労をしているとでも思っているかのような視線に、理恵が自分の体調のことを口に出そうか迷っていると、
「ダイエットしてんだよな」
と朝陽は笑った。
朝陽なりのフォローだと理恵がその話に便乗する。
「はい。少し太ってきたので」