そんな自分が初めて朝陽の携帯電話をみたいという思いを感じていた。

『コンコン』
「はい」
理恵が朝陽の携帯電話から視線を移すとそこには朝陽と病棟の看護師がいた。
「どうした?また顔色悪いな。貧血か?」
朝陽は理恵の体調の変化に気が付きすぐに理恵の頬に触れた。
「大丈夫。これ、高沢さんが届けに来てくれたよ?」
理恵が朝陽に携帯を渡すと朝陽は「俺どこに置いてたっけ・・・?」と考えながら理恵から携帯を預かり自分のポケットにしまった。

理恵は朝陽に付き添われて自宅へ戻った。

自宅へ戻ると朝陽がいつものように家事をしてくれる。
理恵はもう何も考えたくはないとベッドに入った。

朝陽・・・・・・。