幸せな結末

オペ室から出て理恵は着替えをしていると突然動悸が襲った。
椅子に座りしばらくやり過ごそうとする。

全身が大きな心臓にでもなったかのような動悸。

呼吸がうまくできない。

過呼吸になりかけていると自分で気が付いた理恵は近くにあったビニール袋に手を伸ばそうとしてそこで意識がとんだ。

「理恵っ!?」
智子の声で理恵が目を開ける。
更衣室で意識を失ったままだったことに理恵が気が付いた。
「大丈夫!?」
智子はすぐに理恵の体を起こして脈をはかり始める。
今度はやけに体がだるく感じる。動悸は収まっても、今度は脈が落ちているように感じた。
智子は病院の携帯電話ですぐに応援を呼んでくれた。