幸せな結末

「それ、旦那さんのでしょ?」
「うん」
「朝かららぶらぶじゃない。最近一緒のことよく見かけるし。」
「そう?」
理恵がごまかして着替え始めようとすると
「昨日も百貨店にいたでしょ?」
「私?」
「そう。和田先生見かけて声かけようかと思ったら理恵と一緒だったし、なんだかラブラブだったから声かけなかったわ。」
智子の言葉に理恵は言葉を失った。

智子は昨日体調が悪くて仕事が終わってから家で寝ていた・・・。

朝陽の電話に出た女性の声を思い出す。

朝陽・・・。

信じたいのに、信じられないのは朝陽のせいだけじゃない。

最近はお互いを思いやる気持ちは増した自分たち。でも理恵は思うように行動に表せていない。