幸せな結末

「休みってあっという間だよな」
「そうだね」
お風呂から上がり、二人はアイスクリームを半分こして食べていた。
「明日からは日勤で復帰するんだ。少ししたら夜勤もある。」
「うん」
「何かあったら、すぐ連絡すること。無理はしないこと。わかったか?」
「うん。ありがとう」
理恵の体調も随分と落ち着いた。

「私はあと2日休んでから、短時間だけ仕事してくる。」
「あぁ。」
まだ右手が治っていない理恵は短時間だけ仕事に復帰する。退職するにしてもすぐにはやめられない。後任の職員が入るまでは勤務を体調に合わせて続けることになった。
朝陽とも仕事については相談した。無理はしないことを条件に復帰することを朝陽も理解してくれた。
「右手は多分数日で抜糸できると思うんだ。まだ、濡らしたり無理に動かさないこと。」
「はい」
「ちょうど2日後、俺勤務してるから外科に来て?抜糸できたらしよう」
「うん」