幸せな結末

その日のうちに理恵は専門の医師の診察を受けた。
さまざまな検査をして今は、甲状腺のホルモン数値が異常なほど低いことや、けがも影響して貧血の状態であること。薬も改めて処方してもらった。しばらくは体を休めることや、患者により症状は違うため、症状を細かく記録しておくことも助言された。

「しばらくは安静にしないとな」
「迷惑かけます」
二人は病院からの帰り道、スーパーへ立ち寄った。
すぐに理恵は動悸を感じる。
「朝陽・・・」
理恵に呼ばれて朝陽はすぐに症状に気が付き理恵をスーパーの中のベンチに座らせた。
「よく仕事できてたよね、私。」
理恵自身、体調の変化に心が追い付いていかなかった。
「今までがむしゃらに走ってきてたんだ。ゆっくりできるチャンスかもしれないぞ？」
「そうだね」
「さっそく！」
朝陽はそういうとベンチから立ち上がり何やら自販機へ向かった。
「？」
笑顔で戻ってきた朝陽は理恵にジュースを差し出す。