幸せな結末

疲れ切ってベッドに座り体を横たえる。
動悸がして呼吸がうまくできない。

看護師としてこんな風になるまで気づけなかったことに恥ずかしさすら感じる。

ため息をつきながら理恵は動悸が治まるのを待った。

「理恵?」
寝室に朝陽が入ってきた。
「どうした?」
「ちょっとね・・・」
ごまかそうと自分の体を起こすと朝陽がすぐに理恵の体を支えながら脈をとった。

「動悸してる?」
「・・・」
理恵は小さくうなずいた。

「ごめんね。なんか・・・だめだめだ・・・。」
理恵はそう朝陽に伝えて深呼吸をした。