「次、謝ったら怒るぞ。これは理恵だけのせいじゃない。」
「朝陽のせいでもない」
「・・・」
朝陽は包帯を巻き終えた理恵のけがした手を包み込む。
朝陽の方が痛そうな顔・・・。そんなことを考えながら理恵は朝陽の手に自分の左手を重ねた。
「手、あったかいな」
「眠くなってきちゃった」
理恵の言葉に朝陽は理恵を支えながら立たせ寝室へとつれていく。
二人で抱き合い眠るのは久しぶりだった。


すぐに眠りについた理恵の寝顔を朝陽はずっと見ていた。