「なにかお腹に入れてから薬のもう」
理恵の体をベッドに横にすると朝陽はキッチンへ向かった。

理恵は急に朝陽が離れたことで寂しさを感じる。

このまま自分たちは終わってしまうのだろうか・・・。
そんな思いがあふれてベッドに横になってもなかなか眠れない。


理恵はベッドから体を起こし立ち上がった。

このままじゃいけない・・・。
手遅れになる前に・・・何かをしないと・・・。

ふらつく足元に注意しながらキッチンへと向かう。


「どうした?」
寝室から出た理恵を見て、エプロン姿の朝陽が近づいてきた。