朝陽をしばらくちゃんと見てもいなかった自分に気が付く。

仕事ばっかり・・・自分のことばっかりで・・・最低・・・


自分自身への憤りすら感じながら理恵は朝陽のぬくもりにすがっていた。

薬局について朝陽が手をけがしている理恵の代わりに問診票に必要事項を記入した。

当たり前のようにすべての質問にすらすらと答えていく朝陽。

その中の妊娠していますか?という問いに朝陽は迷わずいいえに丸を付ける。

朝陽は医者だ。理恵は自分よりも先に理恵の病状を説明されている朝陽が、自分が妊娠できないかもしれないという事実を知っているとわかっていた。

私、、、だめだめだ、、、。