何も言えずに固まる理恵に朝陽が切なく、痛々しいほどに切なく微笑んだ。
「俺が理恵の隣にいる意味、まだあるか?」
朝陽の言葉に理恵の瞳から涙が伝う。


朝陽を愛している気持ちは今も昔も変わらない。


でも朝陽は変わってしまったの?



どうして・・・?


自分自身を振り返った理恵は出張前に朝陽が作ってくれたパスタを思い出した。
すれ違ってばかりで、顔を合わさないことも増えた。
会えない時間を埋めるように頻繁に交わしていたメールも電話も何日も交わさないこともあった。