「なぁ、理恵。」
「ん?」
理恵は朝陽に支えられながらベッドに体を戻した。
「別れよっか」


朝陽の言葉に理恵の時間がまるで止まったかのようにすべての景色がモノクロに変わった。


「・・・」
何も言葉を発することができない。

「俺たち結婚してる意味、あるか?」
朝陽の言葉に理恵の頭に携帯電話に出た女の声が蘇る。

もしかしたらもう朝陽には別の好きな人がいるの・・・?

自分のこと、愛してくれていないの・・・?