理恵は一度朝陽から離れて深呼吸したかった。
明らかに動揺している。落ち着きたい・・・。

朝陽の話って何?
夫婦でいる意味がないって・・・離婚したいってこと・・・?


どうしよう・・・。

あの電話の人のところに行ってしまうの?


鏡の中のひどい顔の自分を見ながら理恵は自分自身に問いかけた・・・。



少しして「理恵、急いで」と朝陽の声が聞こえて現実へ戻った理恵は、ひとまず服を脱いでシャワーを浴び始めた。