幸せな結末

「理恵、遅刻すんぞ!」
「待ってよ!」
朝陽の声に理恵が慌てて階段を駆け下りる。
「落っこちんぞ」
スーツ姿の朝陽が玄関で待っていた。
「あっ鍵忘れた!」
理恵が階段を再び駆け上がろうとすると
「一緒に帰ればいいだろ」
と朝陽が声をかける。
「そっか」
理恵は再び階段を駆け下りた。
「だから落っこちそうで怖いって。」
「落ちないよ」
「どんくさいからな。理恵は。」
朝陽の隣に理恵が付くと朝陽は理恵を見て微笑んだ。
「準備はいいか?」
「うん」
朝陽は理恵の手を握る。
そしてキスをしてから玄関を開けた。