幸せな結末

「欲を言えば理恵の過去も未来も全部ほしい。」
「・・・」
「もう離れているのは嫌なんだよ。理恵が見えないと嫌なんだ。」
理恵の瞳から新しい涙が伝う。
今日だけで一生分の涙を流しているかのような理恵。
朝陽はその涙を大きな手で拭った。
「理恵。俺はまだ理恵を愛してる。」
「・・・私も・・・愛してるよ・・・。朝陽を愛してる・・・。どうしようもないくらい・・・。」

理恵の言葉に朝陽はもう一度理恵にキスをした。

これまでにないくらい、熱くて長いキスには朝陽の理恵への気持ちがこもっていて、その気持ちが理恵に響き涙が止まらなかった。

離れていた時間の分まで朝陽も理恵も夢中で口づけを交わした。

朝陽が理恵の手を引いて浴室へと入り、理恵の服を脱がせる。その手が緊張して少し震えていて理恵は愛しさがこみ上げた。

冷え切った体を熱いシャワーで温めながら欲望のままに二人は体を重ねた。