「ごめん、後片付けお願いしていい?」
理恵は処置が済み、患者を病室へ運んでから処置室の片づけを同僚にお願いして仮眠室へ戻った。

動悸が完全に収まったわけじゃない。

脱水を疑って水分をとる。

ベッドに横になると不意に自分の携帯電話が光っているのが見えた。

『夜勤終わったら、家で話がある』
短い朝陽からのメール。

話って何・・・?

理恵は言いようのない不安に襲われていた。