「じゃぁ・・・」
朝陽は理恵に少し微笑み、後ろを向いて歩き出した。
「朝陽」
理恵が思わず呼び止めると朝陽はすぐに振り返る。
「ありがとう。朝陽。ありがとう。」
理恵がそう繰り返すと朝陽は頷き微笑んでから小さく手を振り帰っていった。


理恵はその日から、自分自身の体と、もう一度しっかりと向き合い始めた。

もう二度と朝陽にあんな切ない顔をさせないように・・・。

朝陽に心配をかけないように・・・。




そんな理恵のもとに懐かしい人から連絡が入った。