次の日、理恵はそのままソファで目覚めた。しっかりとベッドで眠らなかったから体中が痛む。置いたままにしていたプリンを食べてシャワーを浴び、理恵は出勤した。
「和田さん、高梨さんが和田さんに話があるって朝から待ってるんです。」
理恵が出勤するとすぐに後輩から声がかかった。
高梨とは理恵が不妊症の治療のころから担当してきた患者で、先日せっかく授かった子供を流産してしまった。精神科のカウンセリングを受けながら体を癒しているところだ。
理恵はカンファレンスが終わるとすぐに高梨のもとへと向かった。
「おはようございます。」
理恵が個室に入るとそこには泣きはらした目の高梨がいた。
「どうされました?」
理恵は高梨の背をさすりながら顔を覗き込む。
「昨日、夫と話をして不妊治療、やめることにしました」
理恵は再び涙を流す高梨にティッシュを渡す。
「そうですか」
「夫はもう、悲しい思いをするのが耐えられないって。私も不妊治療で情緒不安定になって夫に八つ当たりしてしまっていたし・・・私たち限界なんです。」
高梨は結婚して15年の夫婦。現在妻は42歳だった。夫は48歳。結婚したのも遅かったが、不妊治療は9年行ってきた。
「和田さん、高梨さんが和田さんに話があるって朝から待ってるんです。」
理恵が出勤するとすぐに後輩から声がかかった。
高梨とは理恵が不妊症の治療のころから担当してきた患者で、先日せっかく授かった子供を流産してしまった。精神科のカウンセリングを受けながら体を癒しているところだ。
理恵はカンファレンスが終わるとすぐに高梨のもとへと向かった。
「おはようございます。」
理恵が個室に入るとそこには泣きはらした目の高梨がいた。
「どうされました?」
理恵は高梨の背をさすりながら顔を覗き込む。
「昨日、夫と話をして不妊治療、やめることにしました」
理恵は再び涙を流す高梨にティッシュを渡す。
「そうですか」
「夫はもう、悲しい思いをするのが耐えられないって。私も不妊治療で情緒不安定になって夫に八つ当たりしてしまっていたし・・・私たち限界なんです。」
高梨は結婚して15年の夫婦。現在妻は42歳だった。夫は48歳。結婚したのも遅かったが、不妊治療は9年行ってきた。



