顔を見たい

声を聴きたい

言葉が欲しい

簡単にできるのに

もうそれすら理由が必要なんだね

何でもできるスマホも

今は何の役にも立たない



言葉の少ないあなたに

言葉の少ない私

分かっていると思ってた

距離なんて関係ないって

でも

もう



あの時足りなかったひと言が

あの時足りなかった勇気が

いま

花のように散ってゆく

好きっていうだけなのに

なんでそんなこともできなかったんだろう



世の中のカップルを見て

あざ笑って

本当は私も

あんな風に素直に表現したかったの

プリクラも

おそろいの物も

恋のお守りも

あなたとならしてみたいって

思ってたよ



全ては思い出に

日に日に色濃く

私は私のまま

あなたはあなたのまま

今までもこれからも

私の中のあなた

あなたの中の私

生き続ける