翌日、金曜日。
昨夜裕ちゃんにバッチリご両親の好みをリサーチした私は、余裕でだらけていた。
「専業主婦って楽勝~」
今朝も質素な朝食で裕ちゃんを送りだしたあと、ソファに寝転んでポテチを食べながらテレビを見る。
床はネット注文して届いたばかりのお掃除ロボットに任せておけばいいし、その他はまだ新居だからささーっとなでるだけで綺麗になる。
洗濯物はドラム洗濯機で洗いから乾燥まで一気にやればいい。裕ちゃんのワイシャツだけはクリーニングへ。
一枚百円で綺麗にできてアイロンまでかけてくれるんだから、そっちの方が絶対いいよね。
自分の昼食なんて何だっていいし、子供がいるわけじゃないから、夕方からのんびり夕食の準備をすれば一日の家事終了。
「羅良ってば、なんでこんな楽な人生を捨てちゃったのかね~」
裕ちゃんと居る限り、お金の心配もない。
「おもてなしの準備は、明日実母が来てからやればいいし!」
テレビを見ながら、ネットで食材宅配の業者を調べる。
材料がセットになって送られて、切って煮るだけでおかずができるやつ。
曜日ごとにメニューが違うし、買い物に行って重い荷物を持たなくてもいい。
「お金や科学技術で解決できることはすればいいのよ」
まるで悪者みたいなセリフを吐き、私は笑った。



