「別に、今から子作りをしようって言うんじゃない。お前がいいなら、するけど」
「子っ……。い、いいわけないでしょ!」
リアルな単語を出すから、思わず想像しかけちゃったじゃないか。
逃げ出そうとする私の肩を抱き、裕ちゃんは甘く囁く。
「じゃあ、一緒に寝るだけ。それならいいな?」
「ええ~」
裕ちゃんは、嫌がる相手に無理やりいやらしいことをする人じゃない。と思いたい。
問題はそこより、自分の気持ちだ。
落ち着かない。恥ずかしい。無理。眠れっこない。
だってだって、こんなの初めてなんだもん。
ベッドに誘導され、おそるおそる寄り添って横になる。
「ちょっとでも変なことしそうになったら、大きい声出すからね」
全然効き目のない威嚇に、裕ちゃんはふっと笑った。
「信用ないな。それとも、俺のことを男として意識してくれているってことかな」
「ばっ……」
言い返そうとすると、突然裕ちゃんの腕に抱きしめられた。
驚いた私は声を失う。
飛び跳ねた胸が、気道をふさいでしまったかのよう。



