極秘新婚~独占欲強めの御曹司と突然夫婦になりました~


 私はギュッと、裕ちゃんの手を握った。

「私、今日のこと、ずっと忘れないよ」

 きっと今日が、私たちの本当の結婚式だったね。

「うん。俺も」

 裕ちゃんが、強く私の手を握り返す。

 どこまでも青い空が、私たちを見守っていた。

 ここまでこじれたら、周りに簡単に許してはもらえないだろう。

 でも、たとえ正式な結婚ができなくても、戸籍上夫婦になれなくても、そんなものは誰かが決めた、ただの制度だ。

 私たちは関係なく、ずっと一緒にいる。

 苦労や悩むこともあるだろうけど、私は裕ちゃんを支える。

 きっと裕ちゃんが、私を守ってくれるはずだから。

 ホテルに帰り、海に溶けていく夕日を見ていたら、涙が溢れた。

 そんな私を、裕ちゃんが黙って抱きしめてくれる。

 それだけで、これからの現実も頑張っていこうと思えた。