着替えを済ませた私を待っていたのは、タキシード姿の裕ちゃんだった。
「~~ねえ! どうして白タキシードがそんなに似合うの! さては日本人じゃないね?」
照れ隠しで突っかかると、裕ちゃんは笑った。
「今頃俺の国籍疑うなよ」
言い終わると、急に真面目な顔で私を見つめる。
「……うん、綺麗だ。本当に」
何も言い返せない私の手をとり、裕ちゃんは歩き出す。
文句なしに快晴の空の下、写真撮影は始まった。
最初の結婚式は、緊張しかなかった。
だけど、今は思う。
結婚証明書の署名、自分の名前で書きたかった。
誓いの言葉のあとの返事、もっと真剣に言えば良かった。
そんな思いは胸に、私は空の下で思いっきり笑う。
裕ちゃんが笑ってくれれば、私もつられて笑顔になる。
裕ちゃんの方も、そう思ってくれているといいな。
私が裕ちゃんを支えて、つらいときも、笑顔にしてあげられたら。
束縛から逃れた私たちは、本当の笑顔で写真撮影を終えた。
「出来上がり、楽しみだな」
「うん。ねえ、裕ちゃん」
「ん?」



