異国の空気は、どうしてか裕ちゃんをより魅力的に見せてくれる。
何より、ここでは誰も私たちを知っているひとがいないというのが大きかった。
義両親も会社の人も、羅良も健ちゃんもいない。
ああ……これで、やっと……やっと、誰にも気兼ねせずに……。
「やっとおおっぴらにイチャイチャできるな」
裕ちゃんがストレートに、私が思っていたことを口に出すから、照れながらも笑ってしまった。
ハワイではベタなことだけしようと決めていた私たちは、早速海に繰り出した。
「どう?」
現地で選んだ水着を披露すると、裕ちゃんは笑顔で拍手した。
「いいね。眩しすぎる」
花柄ビキニは、セクシー過ぎず、子供すぎず、ちょうど良かった。
ただ、フリルやスカートがついていないので、心もとないけど。
胸は大きい方じゃないけど、普段から走っていて、よかった。若い頃陸上で鍛えて、正解だった。
今まで自分がやってきたことは無駄ではなかったのだと、しみじみ思った。
「やっぱり俺は、希樹の足が好きだ」
臆面もなく恥ずかしいことを言ってのける裕ちゃんこそ、ビーチの女性の視線を集めていた。
無駄な肉がいっさいなく、しかし痩せているわけではない。
うっすら線が見えるくらいの、理想的な筋肉に覆われた肢体は、私をうっとりとさせた。



