「ご、ご飯温めておきま~す!」 逃げるように脱衣所から出て、キッチンへ走った。 あ、危ない。なんか、そのうち雰囲気に流されて、気づいたら抱かれてたりしそう。 私も女だし、両想いならそうなったって構わない。 けど、さすがに姉の婚約者と一線を越えるのは……。 ぶつぶつ言いながら、夕食を温める。 ぼんやりしていたら、味噌汁がぼこぼこと煮立ってしまった。