LINEを交換したわたし達は、すぐにグループをつくり、よく話すようになった。
そんな中で仁くんは個人でもLINEをしてくれるようになった。
ある日、アンの家に泊まっていたわたしは間違えて仁くんに電話をかけてしまった。
「どうしたー?」
その優しい仁くんの声にまた心がはずむ。
「ま、間違えちゃっただけ!」
そう慌てるわたしの隣でアンはなにやら楽しそうにこっちを見ていた。アンの提案で仁くんと蒼ちゃんを遊びに誘うことになった。
「ねぇ、明日ひま…?」
「おーん、ひまやけど?」
「明日、アンと遊ぶんやけど一緒に遊ばん?」
「ええよ!蒼にも言っとく!」
たった1分の会話。それがとても嬉しかった。
朝が待ち遠しくなった。