アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「ここにも、その……使用人の方と言うか、皆さん、いらっしゃるんですか?」

五貴さんは、ニコッと笑った。

「いるよ。」

「えっ!?どこ!?」

私は、辺りを見回した。

でも、見える場所には、誰もいない。

と言うか、一人?

それとも何人かいるの?

それすらも、分からない。


「ただね。彼らはとても優秀で、僕達がいる時には、姿を見せないようにしているんだ。」

姿を見せない……まるで……

「……忍びのような人達ですね。」

「ははははっ!」

途端に五貴さんが、お腹を抱えて笑いだした。

「忍び!つむぎは、面白い事を言うね。」

別に笑わせるつもりはなかったけれど、好きな人がこんなに笑ってくれるなら、すっごく嬉しい。


「それじゃあ、夕食は別に皆が、作ってくれる訳じゃないんですね。」

「ん?言えば、作ってくれるよ。」

言えばって、どうやって?

私が、首を傾げた時だ。