アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「ははは!驚いた?さっき僕達が区役所に行っている間に、皆に運ばせておいたんだ。」

「皆!?皆って、誰ですか!?」

「皆って、知らない?小さい頃から、面倒見てくれてる人達。」

「知らないです!って言うか、そんな人達、普通はいません!!」


さすが御曹司。

影には、何人もの使用人がいるんだ。


「それよりも見て、つむぎ。僕達の新居だよ。」

五貴さんに誘われて、リビング、キッチン、バスにベッドルーム。

ウォークインクローゼットまで、見せられた。

「どう?気に入ってくれた?」

「はい……」

ワンルーム暮らしだった私にとっては、こんな広くて綺麗なマンションで暮らせるなんて、夢みたいな話だ。


そして気づく!

一番大事な事。

「あの、五貴さん。」

「どうした?」

いつの間にか、置かれていたソファーで、くつろいでいる五貴さんの隣に座った。